日々是好日。

秋田 ヨガまるのブログ

ヨガと怪我

ニュースで取り上げられているのを見た人も多いかもしれませんが、今日はヨガと怪我について。

ニュースの内容は、知識不足のインストラクターが増えていることで、レッスン中に怪我をする生徒が増えているというもの。ヨガインストラクター兼理学療法士の中村尚人先生は「ケガのリスクを理解し、生徒のレベルに合った指導が必要」とおっしゃっていました。

尚人先生は私がヨガを学んだUTLで、解剖学を担当してくださった先生の1人です。

健康になるためにヨガをしているのに、ケガをするなんて本当に勿体ないですよね。もちろん講師の知識不足が招いた結果である場合も多いですが、忘れてはいけないのはどんなにベテランのヨガインストラクターでも1人の人間であるということ。人間ですから、絶対間違わないなんてことはないんです。これは講師側の自己弁護ではなくて、講師を過信・盲信してなんでも鵜呑みにしてはいけないということです。

講師は曖昧な情報を安易に提供しない、どこかで聞きかじったエビデンス(根拠・裏付け)がないことを生徒に教えたりするべきではないと思っていますが、中にはそういう講師もいるだろうし、実際は違うのに本人はそれが間違いないと信じて伝えている場合もあります。

どんなに先生が正しいと言っていても、あなた自身がそれに疑問を感じたり、心地よくないと感じるなら、無理して合わせる必要はないのです。

それと講師の知識不足以外でもう一つ、ケガをする場合があります。それは生徒自身が原因を作っている場合。

このポーズが出来るようになりたいから少しぐらい無理してやろう!疲れて集中できないけど毎日練習しなきゃ…このようなメンタルの時、これは自分自身を過信したり身体・心の状態を無視している時です。苦手なポーズに挑戦する気持ちは大事ですが、講師がどんなに注意を払っていても、生徒自身がそれを無視すれば怪我や事故が起こり得るということを忘れないで欲しいです。

 

ヨガの教えにサントーシャ=知足というものがあります。「足るを知る」とは、自分の置かれている環境、能力、役割、持っているものの価値を認め、それに感謝することです。ヨガインストラクターも生徒自身も、知足を忘れ、自分の能力を超えた指導・練習を行うと怪我につながってしまいます。知らない、出来ないを恥ずかしいことと思わず、今の自分を受け入れて段階を踏んで学んでいけば、安全で心地いい時間を過ごせるのではないかなと思います。